前立腺全摘から485日。鼠径ヘルニアの手術と人工尿道括約筋(AUS)のヒヤヒヤ体験記

前立腺全摘手術から485日。今年6月に導入した人工尿道括約筋(AUS)も順調に動いてくれており、尿漏れのない快適さを実感する日々を送っていました。

しかし、前立腺全摘の「あるある」とも言われる鼠径ヘルニアに悩み続けており、ついに8月14日、意を決して手術を受けることにしました。

今回は、その手術から退院までのリアルな経過と、そこで感じた「医療現場における人工尿道括約筋の周知度」についてお伝えします。

人工尿道括約筋(AUS)を知らない?医療現場での説明に一苦労

今回の手術で一番緊張したのは、実はヘルニアそのものよりも「人工尿道括約筋の管理」でした。

手術時には尿道へバルーン(カテーテル)を入れる必要があります。しかし、AUSが尿道を締め付けたままバルーンを挿入してしまうと、尿道や機器を損傷する大きなリスクがあります。そのため、事前にAUSの動作をオフ(解除)にしておくことが絶対条件なのです。

ところが、事前に主治医やスタッフへ説明しても、人工尿道括約筋についての理解がなかなか得られず……。「これほど周知されていないのか」と驚きと不安を禁じ得ませんでした。

結局、手術室に入って麻酔がかかる直前まで、「人工尿道括約筋は解除されていますか?」と再確認を行う徹底ぶりでした。自分の身を守るためには、患者側の自己防衛と確認が不可欠だと痛感した瞬間です。

手術終了、そして辛い夜

手術は覚醒までに約3時間かかりましたが、無事に終了しました。 毎回思うことですが、麻酔から覚めた後の手術当夜の辛さは慣れるものではありませんね。じっと耐える長い夜となりました。

翌日になると、無事にバルーンが抜けました。 ここでも念には念を入れ、「バルーンを抜いたので、人工尿道括約筋を作動(オンに)させてください」と先生に再度確認を行いました。

昼食後には点滴も外れ、順調に回復の兆しが見えてきました。

1年3ヶ月ぶりの膀胱は「気まぐれ」?

バルーン抜去後、人工尿道括約筋はしっかり作動し、尿漏れは一切ありませんでした。

ただ、普段は頻尿気味な立ち回りが多いのですが、この日はどういうわけか尿がなかなか出てくれません。看護師さんも少し心配そうに見守ってくれていましたが、私としては「1年3ヶ月間、尿を溜めることのなかった膀胱だし、そりゃ気ままにもなるよな」と、どこか冷や汗交じりに納得していました(笑)。

その後、先生から「明日退院ね!」と軽いノリで告げられました。 個人的にはもう1日入院してゆっくり様子を見る予定だったので、「さすがに早すぎでは!?」と内心ツッコミを入れてしまいました。

退院後の痛みと、これからの養生

手術は左下腹部を約6cm切開して行われました。 切開した傷口自体の痛みはそれほどでもないのですが、傷の左側に広範囲の内出血があり、そこが腫れていて結構な痛みを伴っています。

特に病院からの帰り道、車で踏切を越えたときの振動は「ウッ……」と体に響きました。

医師からは、

  • 1週間の自宅療養

  • 1ヶ月は重いものを持たない・過度な運動は禁止

と言われています。試しに「スクワットくらいなら大丈夫ですか?」と聞いてみましたが、即答で「ダメ!」と却下されました(笑)。おとなしく指示に従おうと思います。

おわりに

冷や冷やする場面もありましたが、なんとか無事に退院まで漕ぎ着けることができました。

今後、この内出血や腫れ、傷口の痛みがどのように引いていくのか。経過についてはまたこちらで報告したいと思います。同じように前立腺全摘後の後遺症や鼠径ヘルニアで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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