前立腺の手術、お疲れ様でした。術後のご不安な時期に、尿意取りパッドの交換回数が多いと、この先どうなるのかと心配になりますよね。
前立腺手術から1ヶ月半で、1日に10回ほどパッドを交換されるとのこと、ご安心ください、同じような経験をされている方は決して珍しくありません。
手術後の尿漏れは多くの方が経験します
前立腺の手術では、尿道を締める役割を持つ「尿道括約筋」という筋肉が一時的にダメージを受けたり、神経に影響が出たりするため、多くの方に尿漏れ(尿失禁)が起こります。これは手術の経過として、ある意味で自然なことです。
回復のペースは人それぞれです
回復までにかかる期間は、本当に人それぞれです。数ヶ月でパッドが不要になる方もいれば、1年以上かけてゆっくりと改善していく方もいらっしゃいます。
- 術後1〜3ヶ月:特に尿漏れの量が多い時期と言われています。手術から1ヶ月半は、まさに回復の途中の段階です。
- 1日に10回程度の交換:この時期としては、決して異常な回数ではありません。ある病院の資料では、退院後1ヶ月の時点でパッドを5〜10枚使う方もいるとされています。そうした方々も、多くはその後数ヶ月かけて交換回数が減っていきます。
- 体験談:インターネット上の患者さんの体験談などを見ても、術後数ヶ月は頻繁なパッド交換に悩んだという声は多く見られます。
回復を促すためにできること
焦らず、前向きに取り組むことが大切です。
- 骨盤底筋体操(ケーゲル体操):医師や看護師から指導があったかと思いますが、この体操は尿道括約筋の回復を助けるために非常に重要です。根気強く続けることで、尿漏れの改善が期待できます。
- 水分を適切に摂る:尿漏れを気にして水分を控えると、尿が濃くなって膀胱を刺激したり、脱水症状や便秘の原因になったりすることがあります。医師の指示に従い、適切な水分補給を心がけましょう。
- 焦らないこと:回復には時間がかかります。「まだ漏れている」と焦る気持ちがストレスになり、かえって回復の妨げになることもあります。ゆったりとした気持ちで過ごすことも大切です。
最も大切なこと:医師への相談
ご自身の状況が正常な範囲内なのか、今後の見通しはどうなのか、一番正確に把握しているのは、手術を担当された主治医の先生です。
ご不安な気持ちや現在のパッドの使用状況などを、次の診察の際にぜひ具体的にお話しください。ご自身の状態に合わせた的確なアドバイスをもらえるはずです。
今はまだご不便が多く、大変な時期かと思います。しかし、多くの方が通る道であり、時間はかかっても快方に向かうことがほとんどです。焦らず、リハビリを続けながら、専門家である医師としっかり連携して進めていってください。
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