こんにちは。
先日、前立腺がんの全摘出手術から58日が経過し、退院後2回目となる外来診察に行ってきました。
手術という大きな山を越え、今は日々の回復を実感しながらも、一喜一憂する毎日です。同じように闘病されている方や、これから手術を控えている方の参考になればと思い、今回の診察結果と現在の状況を記録しておきます。
気になるPSA値は…
今回の診察で最も気になっていたのが、腫瘍マーカーであるPSAの数値です。これは、がんの再発や治療効果を判断するための重要な指標となります。
緊張しながら先生の説明を待ちましたが、結果は…
PSA値:0.006 ng/mL
でした!
先生からは「非常に良好な値です。順調な経過と言えます」とのお言葉をいただき、まずは胸をなでおろしました。手術で前立腺をすべて摘出しているため、理論上PSAはゼロに近くなるはずですが、この「0.006」という数値は、現在の検査機器で測定できる下限に近く、いわゆる「測定限界値以下」と判断されるものです。
治療がうまくいっている証拠の一つとして、大きな安心材料となりました。
一方で、続く尿漏れの悩み
PSAの結果に安堵したものの、もう一つの大きな課題である「尿漏れ」については、まだまだ悩みが続いています。
日常生活でのちょっとした動作、例えばくしゃみや咳、立ち上がる瞬間などに、どうしても「あっ」となってしまう状況です。リハビリとして続けている骨盤底筋体操も、なかなか効果が実感できず、少し心が折れかけていました。
そのことを正直に先生に相談したところ、今回から尿漏れを改善するための内服薬を試してみることになりました。薬の力も借りながら、少しでも快適な生活を取り戻していきたいと思います。
プロから学ぶ、骨盤底筋体操
さらに今回は、リハビリテーションセンターから理学療法士の先生に来ていただき、改めて骨盤底筋体操の指導を受ける機会を設けてくださいました。
自分では毎日やっているつもりでも、実は力の入れ方や意識する場所が少しズレていたようです。「お尻を締めるのではなく、尿道を上に引き上げるような感覚で」といった具体的なアドバイスをいただき、マンツーマンで正しいやり方を再確認することができました。
「なるほど、こうやるのか!」と目から鱗が落ちる思いでした。やはり専門家から直接指導を受けることの重要性を痛感しました。今日からまた、正しいフォームを意識してリハビリに励んでいこうと気持ちを新たにしました。
まとめ:一歩ずつ、着実に
今回の診察を終えて、がんはしっかりと抑えられているという「安心」と、尿漏れというまだ続く課題への「覚悟」を改めて感じました。
すぐに全てが元通りになるわけではない、ということは頭では分かっていても、どうしても焦る気持ちが出てきてしまいます。でも、PSAの結果が良好だったことを自信に変えて、これからも焦らず、一つ一つの課題と向き合っていこうと思います。
薬の服用と、正しい骨盤底筋体操。 この二つの新しいアプローチで、尿漏れが少しでも改善していくことを信じて、また次の診察日まで頑張ります。
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございました。
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