【体験談】人工尿道括約筋(AUS)を作動させてきました!実際の使用感とコツ

6月17日に人工尿道括約筋(AUS)の植込手術を受け、それから約1ヶ月半。7月29日にいよいよ作動(アクティベーション)させるため、一泊入院をしてきました。

今回は、実際に作動させた当日の様子や、実際に使ってみて分かった操作のコツ、使用感などを詳しくレポートしたいと思います。同じ手術を検討されている方や、これから作動を迎える方の参考になれば幸いです。

1. いざ作動!最初の指導と「驚きの初排尿」

作動させる手続き自体には、それほど時間はかかりません。 病室や処置室で、陰嚢の中にある操作スイッチ(ポンプ)を押す練習から始まります。

ただ、このスイッチが思っていたよりも小さく、最初は陰嚢の中で探して押すのにかなり苦戦しました。「これは慣れが必要だな…」と感じつつ、指導はそれだけで終了。あとは病室に戻って普通に過ごすことになりました。

入院から1時間弱ほど経った頃、尿意を感じたのでトイレへ。 便器の前に立ち、ズボンを下ろして教わった通りにスイッチを押してみたのですが……ここで予想外の出来事が起きました。

私の中のイメージでは、「ボタンを押すと尿道の周りを締めているカフがゆっくり開いて、少しずつ排尿できる」と思っていました。 しかし、いざ1回押した瞬間、一気に尿がバーッと勢いよく出てしまったのです!

心の準備ができていなかったこともあり、うっかりトイレを汚してしまいました……。排尿が終わった後、慌ててトイレを綺麗に掃除して病室へ戻りました。

2. 2回目で掴んだ「正しい操作のコツ」と仕組み

初回の失敗を踏まえ、2回目のトイレでは慎重に「便器に座って」トライすることにしました。

実際に何度か操作してみて分かった「ポンプの感覚」と「排尿のコツ」をまとめておきます。

ポンプの感触と押し方のコツ

  • 感触:柔らかい親指くらいの大きさで、例えるなら小さなスポイトのような感覚です。

  • 押し方:ポンプは陰嚢の中で固定されているわけではないので、指で押そうとすると逃げてしまいます。「左手で根元をしっかり押さえ、右手でポンプを押す」と非常にスムーズに押せます。

排尿時の体感

ポンプを押すと中の液体が移動して凹み、尿道を締め付けていた「カフ」が緩みます。 押した瞬間にすぐ尿が流れ出ます。そのため、押すと同時に意識的に少しキュッと止める(コントロールする)感覚を持つと、焦らず楽に排尿できるように感じました。

カフが戻るタイミング

事前調べやネットの情報では「2〜3分かけてゆっくり元に戻り、再び尿道を締める」と書かれていましたが、自分の感覚としてはそれよりも少し動作が早い気がします。 排尿が終わって陰嚢内のへこんでいたポンプが元の形に膨らむと、カフが完全に戻った(締まった)サインです。

普段は排尿が終わるとサッとトイレを出てしまうため、毎回ポンプの戻りを目視確認しているわけではありませんが、排尿後のいわゆる「追っかけ漏れ(残尿漏れ)」になることもなく、しっかりと機能してくれています。

3. 数日使ってみての経過と「劇的な変化」

作動させて数日が経ちました。

先生からは「機器の故障や、将来的に尿道が細くなったりして尿漏れが再発した場合は、再度手術で取り換える可能性がある」という説明を受けています。メンテナンスやリスクについての理解は持っておく必要があります。

また、現状でもほんの少し尿が染み出ることがあるため、念のための予防として紙パンツを着用して過ごしています。

ですが、劇的なのはその使用量の差です。

手術前は、1日に6〜8枚もパッドを交換する生活を送っていました。外出時も常に予備のパッドを気にしなければならず、精神的にも大きな負担でした。 それが今では、1日に紙パンツ1枚履くだけで快適に過ごせています。

この変化は、まさに「天国」のような心地よさです!

おわりに

陰嚢内のポンプ操作に慣れるまでは少しコツがいりますし、初回の勢いには驚かされましたが、結果として生活の質(QOL)は比べものにならないほど向上しました。

これから人工尿道括約筋の手術や作動を控えている方の不安が、少しでも和らげば幸いです。

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