岡崎の方言は三河弁

岡崎情報

こんにちは nassuです。
私の父親の出身は名古屋でしたが、話しているのは三河弁でした。
名古屋地区では名古屋弁を話しますので、三河弁とは全く違う物となります。
岡崎の方言である三河弁は、私が中学生の頃はホントに汚いと言う思いしか無かったです。
特に父親の話す三河弁は超三河弁でした。
私? 私は三河弁なんて話さないですよ。 と、自分では思っています。

じゃん・だら・りん

三河弁を表す言葉として私が小さいときから「じゃん・だら・りん」と言う言葉をよく耳にしました。岡崎市内のレストランウェディングのお店もこの名前でした。実際には「RIN DOLLAR JAN」という名前でしたが、残念ながら閉店しております。
どうして「りん・だら・じゃん」かと言うと、言葉の最後にこの3つの語句をつけてしゃべるからです。では、この3語について説明をします。

じゃん

「~です(よ)ね」「~なのだけれど」的な使い方です。
そのドレス凄く綺麗じゃん。(そのドレス凄く綺麗ですね。)
岡崎は車の渋滞が酷いじゃんね。(岡崎は車の渋滞が酷いのですけれど。)
「じゃん」も語尾に「?」を付けることにより疑問文になります。
「じゃん」は各地で使われているようですが、少し意味合いが違うようです。

だら

こちらは「~でしょう」とか「~だよね」みたいな感じで使います。
濁点が入っているせいか、聞いていると汚い感じ(主観)になりますね。
今日は会社早く終わるだら。(今日は会社早く終わるでしょう。)
会話で、
A:道路めっちゃ混んでるで。(道路が凄く混んでるよ。)
B:だら~。(そうでしょう。)
この言葉は文章では語尾に「?」を付けて疑問文にします。
口語では語尾を上げることによって疑問文になります。

りん

意味合いとしては文章の終わりに付けて「~しなよ」という感じになります。
いつまでも食べとらんで、早く食べりん。(いつまでも食べていないで、早く食べなさい。)
今日うちに遊びにこりん。(今日私の家に遊びにおいでよ。)
この「りん」は少し変形しても使われます。
明日は学校に行きん。(明日は学校に行きなさい。)
この例では「学校に行きりん」とは使わないです。
こんな感じで使います。

特殊な言い回し

三河地区には特殊な言い回しがあります。
googleさんに聞いてみると色々出てくるとは思いますが、
私が使ったり、聞いた言い回しをあげてみたいと思います。
・えらい
他府県に出掛けるとこの言葉が一番苦労します。
私は大学が京都だったのですが、この言葉が通じなかったです。
「今日はエライので大学休むよ。」
「へぇ おまえそんなに偉かったの?」
こんな感じですね。この「えらい」は「身体が疲れた」って感じなのです。
・あーへん
無い ここにあったスマホがあーへんじゃん。
・あかん
ダメ そんなことしたらあかん。
・あけたる
開ける
・あらすか
ない そんなことあらすか。(そんなことは無い。)
・あんなぁ
あのね
・いごく
動く
・いこまい
行きましょう
・いっしょくた
まぜる
冬服と夏服をいっしょくたにした。
・えがむ
傾く 時計がえがんどる。(時計が傾いている。)
・えばる
威張る
・おうじょうこく
大変 雪でおうじょうこいたわ。(雪で大変でした。)
・おくれん
頂戴 ご飯を少しおくれん。(ご飯を少し頂戴。)
・おさおがい
怖い
・きいない
黄色
・きわ
近く
・きんのう
昨日
・こっすい
卑怯
・在所
実家
・さぶい/さびぃ
寒い
・すいとる
空いてる 今日は電車がすいとるわ。(今日は電車が空いている。)
・たあけ
ばか
・だだくさ
無駄使い お金をだだくさに使う。(お金を無駄使いする。)
・ちゃっと
早く
・ちょびっと/ちびっと
ほんの少し
・ちんちん
熱い やかんがちんちんじゃん。(やかんがあついよ。)
・つれ
友人
・なでくる
ぬりつける
・はよ/はよ-
早く
・ひとなる
育つ
・ぺっしゃんこ
つぶれた様 事故で自動車がぺったんこじゃん。(事故で自動車がつぶれているよ。)
・へぼい
弱い
・ぼう
追いかける
・ほだ
そうだ
・ほじる/ほじくる
掘る
・ほかる
捨てる
・ほっかー
そうかぁ
・ほだ
そうだ
・ほだら/ほだら-
そうでしょう
・まっと
もっと
・まっといて
待ってて
・みりん
なさい 自動車の運転をしてみりん。(自動車の運転をしなさい。)
・めっそう
大体 塩をめっそうで入れる。(塩をだいたいで入れる。)
・よど
よだれ
・よんどくれん
誘ってください
・ようけ
たくさん
・らんごく
乱雑
・やーへん
やりません
トランプはやーへん。(トランプはやりません。)
トランプをやーへん?(トランプをやりませんか?)
助詞とかでニュアンスが変わります。
・やろまい
やりましょう
・やらっせ
やってみなさい
・わけない
カンタン
ざっと思いつく言葉をあげてみました。もちろん三河以外でも使っている地域もあるかも知れません。

まとめ

一言で三河と言っても岡崎寄りと豊橋寄りでは、西三河と東三河と分かれます。言葉も微妙に違ってくるようです。三河弁は遠州弁にも影響を与えているとも言われます。また、徳川家康は江戸幕府を開いたときに家臣を江戸城に三河から連れて行っているので江戸城中では三河弁が話されていたとも言われます。ただそれも江戸初期の頃と言われ、江戸弁に三河弁が影響を与えたという話もありますが、江戸町民は各地から移住してきた人の集まりであったので、そういうことは無かったそうです。
岡崎の方便は三河弁。少々キツい言葉ですが、これからも長く聞くことができればと思います。
ありがとうございました。

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