手術後47日、心に影を落とす「見えない恐怖」~大腸憩室出血との闘い~

手術から47日が経過しました。体の回復はゆっくりと進んでいるのかもしれませんが、正直なところ、症状に大きな回復の兆しは見えず、焦りと不安が募る毎日です。

そして、手術後の入院中も、退院して自宅療養をしている今も、私の心から片時も離れない大きな不安と恐怖があります。それは、「大腸憩室からの出血」です。

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し説明させてください。大腸憩室とは、大腸の壁の弱い部分が、外側に向かって小さな袋状に突き出したものです。腸の壁には、細かな血管が外側から入ってくる場所があり、そこでは血管が腸壁の筋肉を貫いています。そのため、その部分は筋肉が小さく欠損しており、圧力に弱いと言われています。

便秘などで腸の内圧が上昇したり、加齢に伴う影響などで、その圧に耐えられなくなると腸壁が外に押し出されて憩室ができると考えられています。大腸に憩室がある状態を「大腸憩室症」といい、複数個の憩室がまとまって存在することもあります。

この憩室は、普段は特に症状がないことが多いのですが、私の場合、そこから出血してしまうのです。

過去に3回、この憩室出血で入院しました。いずれも多量の出血で、生命の危機を感じるほどの状況でした。輸血も経験しています。しかし、入院しても出血箇所が特定される確率は低く、基本的には絶食して、自然に出血が止まるのをひたすら待つしかありません。先の見えない状況は、本当につらいものです。

最後の憩室出血の際には、あまりの苦しさに、私の方から医師に懇願し、バリウムを腸に入れて憩室を塞ぐという処置をしてもらいました。幸い、その処置のおかげか、今のところ一年以上何事もなく経過しているので、少しだけ安心している部分もあります。

しかし、最初に憩室出血してから次の出血までは5年間隔が空いていたことを考えると、決して安心はできません。看護師さんからは、「月に2回も同じ症状で入院してくる患者さんもいるんですよ」と聞いたこともあり、その言葉が頭から離れません。

今、手術後の療養生活を送りながらも、いつまたあの悪夢のような憩室出血が再発するのではないかと、常に不安と恐怖に苛まれています。この見えない恐怖は、経験した者にしかわからないかもしれません。

このブログを読んでくださっている方の中にも、同じような病気や症状で苦しんでいらっしゃる方がいるかもしれません。もしよろしければ、皆さんの経験や、不安との向き合い方などを教えていただけると嬉しいです。

今はただ、一日でも長く穏やかな日々が続くことを祈りながら、この不安と向き合っていくしかないのだと思っています。


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