前立腺全摘手術から430日。尿漏れの改善を目指し、かねてより予定していた「人工尿道括約筋(AUS)植込・置換手術」を無事に終え、このたび退院することができました!
簡単ではありますが、これからの治療を考えている方の参考になればと思い、私のリアルな入院生活の記録を書き留めておきます。
6月16日(入院1日目):嵐の前の静けさ
13時半に藤田医科大学病院へ入院。 この日は特に処置もなく、夕食を済ませて21時半には消灯という、非常にのんびりとした時間を過ごしました。
ただ一つ、看護師さんから「おへその上に二重丸のマーキング」をされました。これが手術の目印になるようです。 ちなみに、今回の入院にあたって寝巻と紙パンツ、紙パッドはレンタルを利用し、その他の身の回り品は持参しました。
6月17日(入院2日目):手術当日、あの言葉で覚悟が決まる
いよいよ手術当日です。 午前中に点滴が始まり、いよいよ感が漂います。そんな中、知人から届いた「これで逃げられないね」というメッセージに、思わず苦笑い。でも、これでしっかり覚悟が決まりました。
12時半の予定から少し遅れ、13時に手術室へ。 看護師さんの付き添いのもと、4階の病室から3階の手術室まで自分の足で歩いて向かいました。本人確認と簡単な説明を終え、いよいよ手術台へ。
無事に手術終了!前回の全摘手術との違いは?
病室に戻ったのは17時半でした。 意識がぼんやりとする中、主治医が家族に「キットの装着も、試行(テスト)もうまくいったので、2〜3日で退院できますからね」と説明しているのが聞こえ、ホッと一安心。手術室で着せてもらった寝巻は、汗でびっしょりになっていました。
麻酔から覚めてしばらくはボーッとした時間が過ぎていきましたが、嬉しかったことが一つ。 前回の前立腺全摘手術の時は「朝まで寝返り禁止(横を向くの禁止)」が本当に辛かったのですが、今回は看護師さんに確認すると「横を向いても良いですよ」とのこと!おかげで比較的楽に朝まで眠ることができました。
6月18日(入院3日目):まさかの「お預け」?一喜一憂の1日
主治医からは「手術の翌日に尿の管(バルーン)が抜け、入院は5日間」と聞いていましたが、医療の現場ではスケジュールが前後するのもよくあることです。
この日は、足の血栓予防マッサージ器(ふくらはぎを交互に揉んでくれるもの)に、胸の心電図モニター、指のパルスオキシメーター、そして点滴とバルーンの管という、いわゆる「フル装備」状態でした。
朝食と昼食に起きた、ちょっとしたハプニング
朝、楽しみにしていた朝食が運ばれてきましたが、私の姿を見た配膳スタッフさんが一言。 「あ、全身麻酔の手術だったんですね。お食事は昼からですね」 ……と、目の前で朝食が持ち帰られてしまいました。私の朝食が……(悲しい)。
その後、午前中に先生が傷の様子を見に来てくださり、「明日バルーンの管が抜ける予定です」とのこと。酸素マスクを外してもらい、少しスッキリしました。
さらに11時頃の回診では、大名行列のような教授回診を想像していたら、現れたのは若い女医さん!「週末に退院になりますからね」と告げられ、ここで主治医の見通しと一致しました。
そして待ちに待った昼食の時間。 配膳の方が私のフル装備を見て「看護師さん呼んでくるね」と行ってくれたのですが、なかなか看護師さんが来ない……。 「まさか昼食もお預け……?(涙)」とハラハラしながらナースコールを押すと、すぐに来てモニター類を外してくれました。
ゆっくり起き上がってみたものの、頭がボーッとする上に、お尻の下(会陰部)が痛くて座っていられない! お尻を前にずらすようにして、ようやく昼食にありつきました。 (※予定されていた午後の歩行訓練は、この日はありませんでした)
6月19日(入院4日目):晴れて自由の身に!でも座ると痛い……
「明日退院のはずだけど、何の案内もないな」と思い看護師さんに聞いてみると、PCの画面にはまだ退院の文字が表示されていないとのこと。「あとで確認してみますね」と言われ、少しドキドキ。
その後、先生がやってきてバルーンの管を抜くことに。 過去の経験から「息を吐いて〜」のタイミングで抜くのかと思いきや、先生はフランクに会話をしながらスルッと抜いてしまいました。これもある意味、プロの技でしょうか(笑)。
先生からは、以下のような説明を受けました。
器具(コントロールポンプ等)は体にとっては異物なので、馴染むまでの6〜8週間は作動させず、体に留置した状態にする。
これで万が一にも器具が動いておらず、今まで通り尿漏れがある状態(=まだ器具を作動させていないため)であれば、明日退院でOK。
座った時の痛みは個人差があるので、痛み止めを併用して対処すること。
その後、看護師さんに点滴も抜いてもらい、ついに晴れて自由の身になりました!
トイレで気づいた傷口の場所
自由になり、自分でトイレに行けるようになって気づいたことがあります。 おへその少し右下と、肛門から前側(会陰部)にかけてメスが入っていました。座るとちょうどここに圧力がかかり、傷が引っ張られて痛むようです。「うーん、これではしばらく車の運転はできないな……」と実感しました。
6月20日(入院5日目):退院、そして我が家へ
ついに退院の日を迎えました!
家族が荷物を取りに来てくれる際、事前に看護師さんから「面会時間外でも病室まで入ってOK」と言われていたのですが、当日はセキュリティの関係か談話室で足止めになってしまったようです。結局、看護師さんが談話室まで荷物を運んでくれました。
気になる今回の手術費用ですが、備忘録として残しておきます。
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保険適用前(総医療費): 約1,345,000円
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保険・高額療養費適用後(自己負担): 約95,000円
日本の医療制度(高額療養費制度)のありがたみが身に染みます。
帰宅後の驚きとこれからのこと
無事に我が家に帰り着き、久しぶりにお風呂に入りました。 実は私は「鼠径(そけい)ヘルニア」の持病もあり、腸が陰嚢(いんのう)のあたりまで落ち込んでいるのですが、そこに今回のAUSのコントロールポンプが入ったため、陰嚢がパンパンに膨らんでいてビックリ!
手術の傷口はまだ完全には塞がっていません。 せっかく無事に手術を終えて退院できたので、焦らず、しばらくは自宅でゆっくり養生しようと思います。
応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


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