前立腺全摘手術後69日目:記録的後退…これも「一進一退」のうち?

前立腺がんの手術から69日が経過しました。日々の回復を信じて、尿漏れの量を記録し続けていますが、昨夜は正直、心が折れそうになる出来事がありました。

なんと、一日で紙パッドが吸収した尿の量が995g

これまで記録を取り始めてから、間違いなく最悪の数値です。最初風呂場でポタポタと言う感じではなく、放尿と言う感じでした。何とか浴室から出て、トイレに入ると今度はトイレから出るタイミングが無くなるほどでした。夜間の尿量も半端ではなく、朝、そのずっしりとした重さを確認した瞬間、思わずため息までもが漏れました。

順調に回復している日もあれば、急に後退する日もある。まさに「一進一退」という言葉を身をもって感じてはいましたが、これほどの大きな後退は初めてで、さすがに堪えます。「本当に良くなるのだろうか…」という不安が、暗い影のように心を覆います。

回復の道のりは一直線ではない

しかし、少し落ち着いて考えてみると、このような急な悪化も、長い回復過程の中では起こりうることなのかもしれません。

前立腺全摘後の尿失禁の回復は、多くの先輩方がブログや体験談で語っているように、一直線の右肩上がりではないようです。体調やその日の水分摂取量、活動量、あるいはちょっとした気の緩みなど、様々な要因が影響して、日々の数値は大きく変動します。

術後3ヶ月、半年、1年と、長いスパンで見たときには確実に快方に向かっているものの、その道のりの途中には、今日のような「最悪の記録更新」という名の落とし穴が待っているのかもしれません。

そう思うことで、少しだけ自分を客観的に見つめることができます。

今、自分にできること

落ち込んでばかりもいられません。今日のこの悔しさをバネに、改めて自分にできることを見つめ直したいと思います。

  • 骨盤底筋体操を、もう一度丁寧に。 自己流になっていないか、意識すべき筋肉をしっかり使えているか、基本に立ち返って丁寧に行おうと思います。
  • 水分摂取のタイミング。 就寝前の水分を少し控えるなど、生活の中での工夫も必要かもしれません。
  • 焦らない、比べない。 一番大切な心構えかもしれません。他人の回復ペースと比べず、自分の身体と向き合い、一歩一歩進んでいく。

今回の995gという数値は、ショッキングな記録ではありましたが、回復への道のりがまだ途中であることを再認識させてくれる「喝」だったのかもしれません。

同じように闘っている皆さんの中にも、予期せぬ後退に肩を落としている方がいらっしゃるかもしれません。でも、きっとこれも回復への一過程。そう信じて、また明日から頑張ろうと思います。

いつか、「あんな日もあったね」と笑ってこの記録を振り返られる日が来ることを願って。

参考

60歳代男性の一日の排尿量は、一般的に1000mlから1500ml程度が目安とされています。

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